金メダル第1号!
薄氷の柔道3連覇…藤本聡 (毎日新聞 2004年9月19日 0時53分)
ガッツポーズを取る相手のスペイン選手。「負けたか」。会場も息をのんだ。だが判定は勝利だった。18日行われたアテネ・パラリンピック柔道男子66キロ級の決勝。藤本聡選手(29)=徳島県=がアトランタ、シドニーに続き3連覇を達成、日本人初の金メダルに輝いた。
今回はチャレンジャーのつもりだった。シドニー前後は連戦連勝で、「お山の大将だった」。ところが昨年8月、世界大会で外国人選手に初めて敗れた。プライドが砕かれた。友人がいる同県警機動隊で2カ月間、真夏の練習を重ねた。「テングになっていた自分」を追い込んできた。
生まれつき左目の視力がなく、右も眼鏡をかけて0.1。中学生のころは「目の色が変」とからかわれた。「絶対折れない闘争心」を大切にしてきた。「柔道はケンカ。相手をぶっつぶす気持ちじゃないと絶対だめ」
母校・同県立盲学校の実習助手兼助教諭になって7年目。骨折後の筋肉のつけ方など理学療法を教える。「生徒と一緒にひとつのことを作り上げるのが楽しい」と言う時は「先生」の顔だ。
観客席で母の真佐美さん(53)は「『おめでとう』と言って抱きつきたい」。父の俊夫さんは仕事で日本に。17日は57回目の誕生日。携帯電話で快挙を知り、「いい祝いになりました。がんばったと言ってあげたい」と声を弾ませた。
広瀬選手も銀メダルを獲得・・・今回のパラリンピック、リアルタイムで観れないのがちょっと残念!
ちなみに柔道は視覚障害者のみが出場。全盲や弱視などでクラス分けはせず、体重別の階級で行う。お互いに組んだ状態から試合を始めるのが大きな特徴。お互いが離れた時には、主審から「待て」が宣告され、試合開始位置まで戻って再スタートする。男子は7階級、女子は6階級ある。
「スポーツ」カテゴリの記事
- トップリーグがやってくるそうですが・・・(2017.09.19)
- 頑張れ東海大・・・(2016.01.10)
- 2019年・・・(2015.10.14)
- 限界は20秒・・・(2012.11.09)
- 大分国体閉幕・・・(2008.10.08)
Comments