たったのひとり・・・!?
世界選手権男子マラソンの代表選考会・・・・
陸連の内定条件を満たしているのは
福岡国際4位の奥谷亘(SUBARU)だけ!!!!
びわ湖の日本勢は振るわなかったみたいだし・・・・
12日の陸連理事会で残りの4名が決定するみたいです!
やっぱり、すんなりといかないモノですね~ (^ ^ゞ
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男子マラソン:世界選手権代表、残る4人は12日に決定
世界選手権男子マラソンの代表選考会がすべて終了した。代表枠は5人だが、日本陸連が定めた内定条件を満たしたのは福岡国際4位の奥谷亘(SUBARU)だけ。残る4人は12日の日本陸連理事会・評議員会で決定する。
福岡で奥谷に3秒差の5位・諏訪は確実。福岡6位で前回世界選手権銅メダルの尾方剛(中国電力)、福岡8位ながら別府大分毎日で優勝した藤田敦史(富士通)も、その後に好走した選手が現れなかったため有力な立場に浮上した。
残る1人はアジア大会銅の大崎悟史(NTT西日本)、福岡10位で東京2位の佐藤智之(旭化成)の争いか。びわ湖毎日6位の久保田満(旭化成)は順位、記録ともやや厳しい。各大会で大きく異なる気象条件や、選考会を2回走った選手の扱いなど難しい要素も多く、念入りな検討が進められそうだ。
沢木啓祐強化委員長が選考会全体を振り返り「強化の立場からすると物足りない」と評した通り、現状の戦力は厳しい。しかし地元開催の世界選手権の開幕を飾る種目だけに失敗は許されない。河野匡・強化委員会男子マラソン部長は「選ばれた選手が本番で力を発揮するための態勢や環境をいかに整えるかが大事」と、選考後の取り組みの重要性を指摘している。【石井朗生】
毎日新聞 2007年3月4日
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びわ湖毎日マラソン:もつれた競り合いはラマダニが制す
4日、大津市の皇子山陸上競技場を発着点に行われた第62回びわ湖毎日マラソン大会(毎日新聞社、日本陸上競技連盟、滋賀県、大津市、両教委主催、NHK共催、ローム特別協賛)は、40キロ過ぎからウィリアム・キプラガト(ケニア)とサムソン・ラマダニ(タンザニア)の一騎打ちに。トラックまで、もつれた競り合いは、残り200メートルで前に出たラマダニが制した。気温が高い過酷な気象条件の下、日本人選手は、一般参加の久保田満(旭化成)の2時間12分50秒が最高という厳しい結果になった。主な国内招待選手では、坪田智夫(コニカミノルタ)が36位、小島宗幸(旭化成)は42位、瀬戸智弘(カネボウ)は81位と振るわず、梅木蔵雄(中国電力)、小島忠幸(旭化成)らは途中棄権した。
表彰式では、優勝者に桜井孝次・日本陸連副会長から賞状と優勝メダル、北村正任・毎日新聞社代表取締役社長から優勝杯、橋本元一・NHK会長からNHK杯が渡されたほか、入賞者全員に特別協賛のローム株式会社の八田信男取締役から副賞が贈られた。
(スタート時の気象条件=晴れ、気温18度、湿度62%、東南東の風2.1メートル)【平本泰章】
【レース経過】
20度前後の高い気温の中、強豪が次々と脱落。最後はアフリカ勢2人のトラック勝負となり、ラマダニが残り200メートルでキプラガトを抜いてゴールした。
20キロ過ぎで坪田がペースメーカーの前に出てレースを動かした。25キロ手前では前年覇者のリオスが棄権。30キロからは8人の先頭集団となり、さらに5人が落ち、終盤はトロッサを加えた外国人選手3人の争いに。40キロすぎでスパートしたキプラガトに、ラマダニが食らいついた。
国内招待選手は精彩を欠き、30キロ付近から坪田、梅木も遅れ、全員脱落。一般参加の阿部、西村が健闘し、39キロ過ぎには久保田が追い上げて日本人トップに立ったものの、世界選手権代表の内定基準には3分以上も届かなかった。【滝口隆司】
◇もつれた競り合いも余裕の勝利…ラマダニ
大きく振っていた腕を、残り200メートルから一段と激しく振る。ラマダニがこん身のラストスパートで、キプラガトとの接戦に終止符。力強くガッツポーズし、「とてもいい気分」と喜んだ。
暑さに屈する選手が相次ぐ中、無駄に動かず流れに身を預けた。アフリカ勢3人の争いから残り1.5キロでキプラガトがトラックレース並みに加速すると、肩を並べて応戦。一進一退の緊迫した競り合いに苦しげな表情ものぞいたが、身長162センチの小柄な体を感じさせない大胆なストライドが効いた。レース後はライバルに「彼がいなければペースアップはなかった」と感謝。終わってみれば計算通りの、余裕の勝利だった。
03年の別府大分毎日で初優勝し、同年のロンドンでタンザニア記録に並ぶ2時間8分1秒。05年世界選手権は5位。目立たないが着実に結果を残す力は、アフリカの選手層の厚さも体現する。今回見せた世界トップ級のスパートは、24歳のさらなる潜在力を見せつけた。
今夏の世界選手権にも出場する意向。「サバイバルレースになれば勝てる」。猛暑が予想される大阪でも今回と同じ気持ちで臨み、世界の頂点を目指す。【石井朗生】
◇日本人トップの久保田、“勝利”の味は複雑
ユニホームの胸部分、「旭化成」の文字を引っ張り上げて誇示した。日本人トップでゴールした久保田。元日の全日本実業団駅伝2位に続いてマラソンでも、90年代後半まで日本を牽引したチームの「復活をアピールした」。でも“勝利”の味は複雑だ。「棚からぼた餅だから」
30キロ手前で先頭集団から遅れた後、持ち味を発揮。5キロ16分台前半を死守し落ちてくる選手を一人ずつ拾っていった。38キロ付近で梅木を捕らえ、「力のある選手を抜いてテンションが上がった」。勢いを駆って39キロ過ぎで、阿部から日本人トップの座を奪った。
「力ずくでもぎ取ったわけじゃない」反省が口をつく。ただ、20度に達する気温に対して有力選手がそろってもろさを露呈する中、昨年8月の北海道2位で示した暑さへの適応力は示した。
マラソンはこれが3回目の25歳。初マラソンだった昨年2月の延岡西日本の自己ベスト2時間14分19秒を約1分半更新し、宗猛監督からは「レースの流れに乗ることを物にすれば面白い選手」と合格点をもらった。
84年ロサンゼルス五輪4位の監督の名を挙げ、「世界の宗の下で走っているからには、もっと走れないようではだめだと思えるようになった」と久保田。同僚の佐藤智之が東京マラソンで日本人1位になったことも、「自分もやればできる」という奮起の材料になっている。
急性胃腸炎で2月の別府大分毎日を欠場し急きょびわ湖に臨んだのも、「世界」への思いがあるから。「久保田がやれるなら僕もやれると励みにする選手は多いはず。日本陸上界の将来のために大阪で走らせて欲しい」。冗談めかしながら半分は真顔だった。【藤倉聡子】
○…2時間8分台での日本人トップを狙った梅木は、途中棄権という無念の結果に終わった。25キロ過ぎから足が重くなり始めると、35キロ付近で「足が動かなくなり気持ちも切れた」と梅木。結局、40キロ手前でレースをやめた。梅木は「調整はうまくいったし、レース前の体調は万全だったんだけど……」。だが、結果には悲観していない。「もっと速いペースで練習しておけば良かったが、初めてレースをやめていろいろ考える時間もあった。その点では良かった」と気持ちを切り換えていた。
○…フィニッシュラインは歩くようにして越えた。坪田の初マラソンは1位のラマダニから約15分遅れの36位に終わった。「何もしないで自滅した感じ。(集団の中での)位置取りなどで余計な力を使ってしまった」。出るのは反省の言葉ばかりだ。予定の練習をこなし、調子はよかった。前日には「外国人選手より先に仕掛けたい」とも話していた。中間点を過ぎたあたりで先頭集団から飛び出す形になった。だが、これは給水を取るためで、意図的なものではなかった。25キロ付近で脚に異常を感じると、以後は大幅にペースダウン。「マラソンが分かっていなかった。でも、これで終わりじゃない」。強気な言葉を残してロッカーに入った。
○…暑さから国内の有力選手が次々と脱落していく中、31歳の伏兵、阿部が先頭集団に食らいついた。マラソンは5回目で自己最高は2時間18分49秒。しかし、「プレッシャーはない。行けるところまで行こう」という積極性で39キロ過ぎまで日本人選手トップに。最後は力尽き久保田に抜かれたものの、自己ベストを約5分上回る2時間13分47秒でフィニッシュした。「最後は足が棒になったので60点」と言いつつ、「でも39キロ過ぎまで頑張れたのでプラス10点かな」と笑顔で振り返った。
○…昨年の覇者で3回目の優勝を狙ったリオスは、25キロ手前で無念の棄権。「とても落ち込んでいる」と肩を落とした。数日前から風邪気味で体調を崩し、「暑さは気にならなかったが、スタート直後から調子が出なかった」と、序盤から本来の走りができないまま。3年前の大会では2時間7分42秒をマークし、初マラソン初優勝を果たしたスピードランナーだが、途中でドリンクを取る際に他の選手とぶつかるなどし、最後までレースには集中できなかったようだ。
毎日新聞 2007年3月4日
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Comments
>感動さん
選手層があつそうですが、メダルに届くまでは人材不足ってとこですね!
Posted by: tets | Tuesday, March 06, 2007 06:08 AM
tets さん
こんばんは。
いつもながら、マラソンの代表選出は、複雑ですね。
こればっかりは、必ずこの人!とは言い切れないですもんね。
北京に向けても、紆余曲折ありそうですね。
Posted by: 「感動創造」 | Tuesday, March 06, 2007 12:06 AM